板金の凹みを修理する手法には、板金塗装とデントリペアという2つの方法があります。まずは、2つの方法の違いについて、整理していきましょう。

板金塗装とは、板金修理を行う際についている塗装を剥がして作業を進めていくものです。作業工程は、板金剥がし、修理、塗装となります。板金を剥がす工程と再度塗装する工程が含まれているため、場合によっては10万円前後の料金がかかります。

一方デントリペアと呼ばれる方法は、塗装を車体から剥がすのではなく、車体につけた状態のまま凹みのある箇所の裏側から作業を行う方法です。板金塗装と比較すると板金剥がしと塗装の工程がないため、料金を抑えて修理を終えることができます。

また、板金塗装は工程数が多いため、修理完了まで2～3日の日数を必要とします。数日とはいえ、自分の車が使えなくなってしまうのは何かと不便です。デントリペアの場合、板金剥がしと塗装を必要としないため、最短で30分程度、長くても2時間程度で作業が完了するため、車を使えない期間は最小限で済ますことができます。

また、デントリペアはパテや塗料を全く使用せずに、へこみだけを専用特殊ツールで修理するエコな修理工法です。そのため、作業時に出るゴミの量が板金塗装に比べて少なく、パテを研いだ時に出る粉塵や塗料から揮発するシンナーの影響が全くありません。地球環境に配慮された次世代の画期的な修理工法なのです。

板金塗装とデントリペアはどちらかが優れているのではなく、修理の規模によって向き・不向きがあります。凹みやキズの程度を把握し、最適な方法を選択するようにしましょう。

板金塗装は大きな凹みやキズを修理するときに向いている方法です。大きな凹みやキズは、デントリペアでは完全に元の状態に戻すことは難しいです。板金塗装をしてもらうことで、確実に直してもらうことができます。また、板金を車体から剥がして作業を行うため、バンパーや骨組み部分など、細かい範囲まで修理を行うことが可能です。

板金塗装のデメリットとしては、板金剥がしから再塗装までと作業工程が多いため、料金がかかってしまうという点です。また、再塗装した色と、車体の色にムラが生じてしまう可能性もあります。さらに板金塗装を行うと下取りに出す際、修復歴として見られます。場合によっては査定額が下がることもあるでしょう。

デントリペアは、塗装を車体から剥がさずにボディの裏側から叩いたり引っ張ったりして修理を進めていきます。車体に大きく手を加えずに修理を行うので、車体の色にムラを作ることなく作業を完了させることが可能です。また板金塗装で必要とする板金剥がしと塗装の工程を必要としないため、料金を抑えることができます。さらにデントリペアを行い、下取りに出しても修復歴に含まれないため、査定額に影響することはありません。

デントリペアのデメリットは、板金を車体から剥がさず塗装を生かして修理を行うため、大きな凹みやキズを修理できない点です。デントリペアで手の届かない場所やあまりにも大きな凹みやキズは板金塗装の出番になります。あくまでも板金を剥がさず、手が届く範囲で行うことのできる修理方法として考えておきましょう。

板金塗装とデントリペアは凹みやキズを修理する方法です。この2つでは、得意としている作業に違いがあります。板金塗装は板金を剥がして修理を行うため、大きな凹みやキズも完全に直すことが可能です。しかし、作業工程が多いため、料金や日数を必要とするのも事実です。

一方のデントリペアは板金を剥がすことなく修理を進めていくため、板金塗装に比べ料金や作業にかかる日数を抑えることができるでしょう。車体の状態を見極め、適切な修理方法で作業を行ってもらうことをおすすめします。

株式会社デントリペアアート札幌では、デントリペアでの修理も受け付けています。板金塗装の半額以下の安い料金で、査定士でも発見できない程の綺麗な仕上がりになります。また、パテ埋めや再塗装を一切せずに、へこみだけを精密に押し戻して元の状態に復元するので、経年劣化によるパテ痩せや再塗装後の色の違和感がありません。デントリペアでの修理をお考えでしたら、ぜひ株式会社デントリペアアート札幌をご利用ください。